皆さんはゲームテスターという仕事をご存知でしょうか。
ゲームテスターとはゲームにバグが無いかどうか調べる仕事ですが、アプリを含め、ゲームがたくさん販売されるようになってきている中で、このゲームテスターという仕事は大変重要な部分になります。また、海外だとゲームテスターは若者に人気の仕事のひとつでもあり、日本でも主流になりつつあります。
今回はこのゲームテスターの仕事について紹介しています。
このコラムを読めば、ゲームテスターの仕事内容はもちろんのこと、どれくらい稼ぐことができるのかから、メリット・デメリットまで分かりますよ。
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ページの目次
ゲームテスターの仕事内容は?
ゲームテスターの仕事はすでに述べたように、ゲームにバグがないか探していく仕事です。
ゲーム開発というのは最初から完璧なものができるわけではありません。
ゲームは各部署で開発したものをひとつにして作りますので、必ずどこかに不具合があります。そのためゲームテスターはもらった仕様書をもとに、ゲームをプレイしてバグが無いか探し、バグがあれば報告します。
またバグが直った後も本当に直ったのかどうか、別のところに不具合が起こっていないか確認します。この作業を繰り返していきます。
バージョンが変わったのに、それを反映せずに確認作業をしていた人もいるので、指示を確認して、バージョン管理をしっかりできることが必要になります。また、ゲーム業界の専門用語が多いので、その用語を覚える必要もあります。
最近のゲームはネットを通じでアップデートするのが普通ですので、ゲームをリリースした後にどのような点を改善したら良いかなど意見を述べることもあります。ゲーム開発にゲームテスターは欠かせない存在なのです。
ゲームテスターの求人募集はどこにある?
ゲームテスターの仕事がしたいと思ったときにどこで仕事を探せばよいか分からない人も多いかと思います。
探し方としては求人サイトで探して応募するか、ゲームテスターを募集している会社のホームページから応募するかのどちらかになります。
ゲームテスターを募集している会社については、仕事を始めたい時期によって違いますので、ご自身で検索サイトを使って検索してみるのがおすすめです。興味のある方はこまめに探した方が良いです。ここではゲーム会社の例としてソニーの求人と3つの代表的な求人サイトについて紹介します。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プレイステーションで知られるソニーではゲームテスターを募集していることがあります。
ホームページにはエンドロールに名前が載ることがあるということ、本体の新しい機能や周辺機器を販売前に体験できることなどがゲームテスターの魅力としてあげられています。
ゲームが得意でなくても大丈夫で、研修をしっかりと行うことが明記されています。
時給は1100円以上で完全週休2日制とほぼ社員と変わらない勤務体系です。また社会保険も完備されており、有給もあります。残念ながら常に募集しているわけではありませんが、副業としてではなく、毎日ゲームテスターとして働きたいという方は、こまめにホームページをチェックすることをおすすめします。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
https://www.sie.com/saiyo/part/part11.html
インディード
インディードは世界ナンバーワンの求人サイトだとうたっており、世界各国の求人を見ることができます。
インディードで「ゲームテスター」を検索したところ、300件以上ヒットしました。東京で絞り込んでも184件ありました。
インディードの場合、雇用形態での分類もされており、正社員での募集が最も多く94件ありました。
自社で開発するゲームを発売前にやってもらうわけですから、秘密保持の点で正社員を募集しているところが多いと考えられます。平均の時給や日給、さらには年収も調べることができますので、だいたいどれくらいのお金がもらえるのか調べてみるのも良いでしょう。
インディード
タウンワーク
コンビニなどでもよく見かけるタウンワークですが、こちらでゲームテスターの仕事を東京都限定で検索したところ、101件ありました。
東京でゲームテスターの仕事を募集しているところは多いようです。ちなみに時給順で検索したところ、最も多い時給は1500円でした。日給は7時間で約7900円ですので、時給換算で1000円程度です。気になる仕事は「キープ」しておくこともできますので、ゲームテスターに興味がある方はチェックしてみると良いでしょう。
タウンワーク
バイトル
大手の求人情報サイトであるバイトルでゲームデバッカーを東京で絞り込んで検索したところ、126件がヒットしました。ただこの件数にはゲームクリエイターも含まれていますので、実際にはもう少し少ないと考えられます。
バイトルでは「ゲームクリエイター・デバッグ/デバッガー・テスターのバイト・アルバイト・パートの求人情報」のページに「どんな仕事?」と部分があり、こちらに仕事内容が掲載されていますので、参考にしてみるのが良いでしょう。
バイトル
https://www.baitoru.com/
ゲームテスターの仕事は在宅でもできるの?
ゲームテスターの仕事は在宅でできないことが多いです。
理由はリリース前のゲームを自宅でテストしてもらい、万が一、外部に情報が漏れてしまうと困るからです。基本的には会社で行う仕事だと考えておきましょう。
ゲームテスターの給料は高い?
ゲームテスターで働く人は正社員だけでなく、バイトの人や派遣社員の人もいます。
バイトであれば時給は1000円ぐらいが平均です。また、ゲームテスターの場合、ゲームが完成した時のみ頼むことも多いので、短期のバイトを募集しているとこも多く、その場合、日給で7000円程度が平均です。時給換算すると1000円よりも少し安い感じです。
ちなみに派遣社員と正社員を含めると年収の平均は400万円程度です。副業でバイトとして行うには時給は高くはありませんが、ゲームをプレイしてお金がもらえるということを売りにしている部分もありますので、ゲーム好きにとってはこの時給でも高いと思えるかもしれません。
ゲームテスターの副業に関する口コミや評判は?
ゲームテスターを実際にやった人の口コミは「楽しい」というのが多いです。基本的にゲーム好きの人が応募するのが普通ですので、そうした口コミが多くなります。ただ単純作業が多いので、退屈だった、専門用語を覚えなければならなくて大変だったという口コミもあります。また、姿勢が常に同じなので、肩や腰が凝ったという人も多いです。
ゲームテスターのメリットやデメリットは?
ゲームテスターの仕事にもメリットとデメリットがあります。
ゲームをしてお金をもらえるなんて最高だと思うかもしれませんが、デメリットもあります。ここではゲームテスターのメリットとデメリットについて紹介します。
ゲームテスターのメリットは?
ゲームテスターのメリットは何といっても新作のゲームをプレイすることができることです。
新しいゲームをプレイできるのはゲーム好きにはたまりません。また、ゲームテスターになるために資格や免許は必要ありません。ゲームテスターとして働きたいと思えばだれでも求人に応募できるのはメリットと言えるでしょう。
さらにゲームをプレイするのは基本的にはひとりです。
バグを会社に伝えるなどコミュニケーションが必要な場面もあるのですが、コミュニケーションが苦手でも大丈夫です。コミュニケーションが苦手という人にはメリットですね。また、ゲームテスターとして参加することで、ゲームのエンドロールに載る場合もあります。ゲーム好きの人はゲームのエンドロールに載るのは最高ですよね。
その他にも開発会社で仕事をするわけですから、IT関連の知識が身につきます。
ゲームテスターのデメリットは?
ゲームテスターのデメリットは、バグを見つけるためにゲームをしなければならないということです。
つまり、会社の指示通りにプレイすることを要求されます。
ゲームを自由にプレイしたい人にとってはかなり苦痛かもしれません。また、当然ですが、プレイするゲームを選ぶことはできません。そのため、あまり面白いと感じないゲームでもバグを見つけるためにプレイしなければなりません。これもまたデメリットのひとつでしょう。
最後にゲームをし続けるわけですから、目も疲れますし、腰も痛くなります。適度に休憩を取りつつゲームテスターの仕事をしていく必要があるでしょう。
ゲームテスターに向いている人は?
前述したようにゲームテスターになるために免許や資格は必要ありません。ただしゲームテスターは仕事でゲームをするわけですから、仕事として向いている人、向いていない人がいます。
ここではゲームテスターに向いている人について紹介します。
ゲーム好きの人
ゲームテスターはゲームのバグを見つけるわけですから、ゲームが好きな人でないと難しいでしょう。しかもジャンルを選ばない人が向いています。前述したようにテストするゲームは選べません。とにかくゲームなら何でも好きという人に向いている仕事でしょう。
コツコツやるのが好きな人
ゲームテスターの仕事はバグを見つける仕事です。そのため会社の指示通りゲームをプレイしていく必要があります。ひとつひとつゲームをクリアし、バグをつぶしていく作業は意外と骨が折れる作業です。こうした作業はコツコツ仕事をする人でないと務まりません。コツコツ仕事ができる人に向いている仕事でしょう。
しっかりとメモが取れる人
ゲームテスターの仕事では、バグを見つけてメモを取り、会社に報告する必要があります。そのためしっかりとメモを取る必要があります。仕事をしていると自分のメモを見ても「これ何だっけ?」となる人が意外と多いです。メモをしっかりと取れて、人に伝えることができる人に向いている仕事でしょう。
秘密を守れる人
今はネット時代です、「こんなゲームをテストしたよ」とSNSで書いただけで様々な方面に拡散される可能性があります。
販売前のゲームの情報が外部に漏れては大変です。謝罪だけでは済まされません。ゲームテスターの仕事は仕事をする前に守秘義務契約を結びます。そのため、情報漏洩はあなたの責任になります。秘密を守れる人であるというのは絶対条件でしょう。
損害賠償請求された事例も
守秘義務違反をした場合、損害賠償請求をされる可能性は当然あります。
販売前に自分たちのゲームの情報が漏れ、それが他社に真似されることもあるわけですから、ゲーム会社としても情報を守ることに必死です。
こうした事例は実際にあります。
例えば韓国NCsoftは開発中であった『リネージュ3』の情報を外部に漏らした元・製作チームに65億ウォン(約6億5千万円)の損害賠償を請求したという事件があります。
「韓国NCsoftによれば『リネージュ3』と『ブレードアンドソウル』の情報流出による被害額は約1超ウォン(約1000億円)」であると述べており、これだけの訴訟を起こされる可能性は日本でもあり得ます(『リネージュ3』の情報流出に新たな動き:元・開発チームに6億円の損害賠償https://www.inside-games.jp/article/2008/08/07/30634.html)。
他にも、Epic Gamesが、『フォートナイト』というバトルロワイアルゲームに関わる情報漏洩を行ったとして提訴をしています。
これに対して訴えられた被告は「情報漏洩を行ったのは自分ではなく、第三者であるプレイヤーが推理によって上記の情報に辿り着いた」とし、「自分はあくまで個人的な会話でしか上記の情報に言及しておらず、プレイヤーによる推理や考察は自分の手に負えるものではなかった」と述べています。これに対してゲーム会社側は「被告が情報の非公開協定に反して会話によって情報を共有したことを認めているのではないか」と述べています(「Epic、『フォートナイト』情報漏洩に加担した契約者を提訴ー「彗星」に関する真相を流出させたとして」https://www.gamespark.jp/article/2018/06/26/81867.html)。
こうした事例は今後も増えてくることが予想されますので注意が必要でしょう。
損害賠償請求をされることがないように、情報漏洩にはくれぐれも注意してください。特に前述した例のように、日常会話でも第3者が情報を漏らすこともありますので、注意してください。
ゲームテスターの副業でゲームを楽しもう!
ゲームテスターの仕事はゲーム開発において大変重要な仕事です。
ただそれだけではありません。ゲーム好きにとっては誰よりも早く新しいゲームができるという利点もあります。
ただ給料をもらえるというだけでなく、自分の好きなことでお金がもらえるのですから、ぜひゲームテスターを楽しんでください。
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