本業以外の収入源として、副業でネットショップを運営する人が増えてきています。
最近では、初心者の方でもネットショップを簡単に開設できるサービスが登場したことで、誰でも気軽に始めることが可能です。
そこで今回は、副業でネットショップを行う際のポイントや、おすすめのネットショップ作成サービスについてまとめました。また、ネットショップで売上を上げるため方法や注意点についても解説します。
副業としてネットショップの運営をご検討中の方は是非参考にしてみてくださいね!
ページの目次
ネットのショップの副業
ひとことでネットショップの副業と言っても、具体的な内容にはいくつかの種類があります。
自分で商品を作成して販売するタイプのネットショップから、中古商品を仕入れて販売するせどり、健康食品や雑貨などを仕入れて販売する一般的なネットショップまで様々です。
ネットショップで扱う商品の種類やジャンルによって、仕入れや販売の方法が変わります。それぞれの形式に長所と短所の両方があるため、自分のライフスタイルに合った取り組みやすい副業を始めることが大切です。
まずは、ネットショップの副業の主な種類について解説します。
ネットショップを使ってできる副業
ネットショップを使ってできる副業には、以下のようなものがあります。
- ハンドメイドショップ
- せどり
- 一般的なショップ運営
- ネットショップの運営代行
ハンドメイドショップは、自分で作ったアクセサリーや雑貨、小物類などを販売するタイプのネットショップです。
イヤリングや髪飾り、ペンダントなどの自作のグッズを販売する方が増えてきています。自分で商品を作る必要がある一方、1点ものなど少ない数量からでも始められることが魅力です。
せどりとは、中古販売されている商品を仕入れて、高値で販売する手法のことを表しています。従来のせどりは古本が販売されている書店で背表紙を見て、めぼしい商品を仕入れていたことから「背取り」と呼ばれていました。
最近では古本だけでなく、ブランド品や家電製品などもせどりによる転売の対象となっています。
一般的なショップ運営は、通販で販売できる様々な商品をメーカーから仕入れて販売するという形式です。健康食品やサプリメント、美容家電やその他のグッズまで幅広い商品が売られています。
また、副業としてネットショップに取り組む場合には、自分自身が商品の仕入れや販売を行うのではなく、他のオーナーさんが所有するネットショップの運営部分だけを代行するという働き方も可能です。
メール対応や在庫管理など、ネットショップ運営にまつわる様々な作業を代行することで報酬が得られます。
ネットショップのメリット(良い点)とデメリット(悪い点)
ネットショップの運営にはメリットとデメリットの両方があります。良い点と悪い点をどちらも把握することが、ネットショップの副業を成功させるために欠かせません。
以下では、ネットショップの運営に関するメリットとデメリットについてそれぞれまとめて解説します。これからネットショップを始めようとお考えの方は、ネットショップビジネスの長所と短所をあらかじめ把握しておきましょう。
メリット(良い点)
ネットショップ運営のメリットには、以下のような点が挙げられます。
- 働く時間や場所を問わずに稼げる
- 軌道に乗れば少しの作業で稼げる
- 売上が増えても同じ作業だけで済む
- 稼げる金額に上限が無い
- 規模が大きくなれば独立も可能
- ショップ作成サービスを使えば初心者でも始められる
- 資格などは不要(一部商品を除く)
ネットショップの運営は、商品の梱包や発送作業を除きすべてパソコンだけで完結させることが可能です。そのため、働く時間や場所に関係なく副業出来ることがメリットと言えます。
梱包や発送作業を代行業者に依頼すれば、自由な時間と場所で働くことが可能です。
また、ネットショップ運営が軌道に乗ってくれば、少しの作業で大きな金額を稼げます。
ネットショップの運営作業は、商品の仕入れ・集客・販売など一定のルーティンワークとなっているため、売上が増えても作業内容がほとんど変わりません。少しの作業で大きな金額が稼げることがネットショップのメリットとなっています。稼げる金額に上限が無いことも魅力の1つです。
さらに、副業で始めたネットショップの売上規模が大きくなった場合、ネットショップからの稼ぎだけで生計を立てていくこともできます。副業からスタートして独立できることはネットショップの良い点です。
最近ではショップ作成サービスが多数登場しているため、初心者でも取り組みやすいこともメリットとなっています。特に資格などを取らなくても始めることが可能です。
デメリット(悪い点)
ネットショップ運営のデメリットには以下のような点が挙げられます。
- 仕入れをする場合は初期コストが掛かる
- インターネットに関する知識がある程度必要
- 基本的なパソコン操作スキルが必要
- 梱包や発送作業を自分でやる場合は手間がかかる
- 運営が軌道に乗るまで時間がかかる場合がある
ネットショップ運営のデメリットとして、仕入れをする場合には初期コストが発生することが挙げられます。
商品の仕入れはある程度まとまった分量を発注する必要があるため、仕入れをするための貯金が必要です。ただし、自分で作った商品を販売する場合にはこの限りではありません。
また、インターネットに関する知識がある程度必要なことや、基本的なパソコン操作スキルは習得しておく必要があります。
ネットショップ運営では、ショップのデザインを変更したり、顧客情報を管理したりするパソコンでの作業が多いです。そのため、業務で使う機能については使い方を知っておく必要があります。パソコンが苦手な人の場合は、最初に勉強する内容が増えることがデメリットです。
梱包や発送作業を自力で行う場合には、手間がかかることもデメリットとして挙げられます。
発送作業が土日にしかできない場合などは、大手のショッピングサイトと比較して不利な要素になってしまうため注意が必要です。なお、梱包や商品の発送作業を代行してくれる業者やサービスが登場しているため、ある程度売上が経つようになった段階で外注すれば心配ありません。
また、ネットショップの運営が軌道に乗るまで時間がかかる場合があることにも注意が必要です。売上が安定するまでに数か月時間がかかる場合もあるため、中長期的な計画をもって取り組みましょう。
ネットショップの副業に向いている人の特徴
ネットショップの副業に向いている人の特徴として、以下の点が挙げられます。
- 自分自身がネットで買い物をした経験がある
- パソコンを使った作業ができる
- 小物やアクセサリーなどの自作の商品が作れる
- 地道な作業を淡々と続けられる
自分自身がネットショップを頻繁に使う方の場合は、ネットショップで商品が売れるまでの流れを体験しているため、自分でネットショップを運営する際にその体験が役立ちます。
パソコンを使った作業が出来る人なら、ネットショップの副業で必要な作業をクリアすることが可能です。特に、ブログやホームページの作成経験があると、早く慣れることができます。
小物やアクセサリーなどの自作の商品が作れる人も、ネットショップの副業向きです。
商品を自作できる方は仕入れをしなくても通販サイトがスタートできるため、小規模から着実に稼ぐことができます。
地道な作業を淡々と続けられる方も、ネットショップの運営に向いています。
ネットショップでは、日々様々な問い合わせや注文、発送作業をこなしていくことが必要です。飽きっぽい性格の方だとルーティンワークに取り組むのが嫌になってしまうこともありますが、コツコツ続けられる人なら無理なく続けることができます。
ネットショップの比較表
ネットショップを運営するためのサービスには様々なものがあります。主なネットショップ作成サービスは以下の通りです。
- BASE
- STORES
- e-shopsカート
- MakeShop
- カラーミーショップ
ネットショップ作成サービスでは、自分の商品を販売するWEBサイトの作成や商品の管理、決済システムの利用ができます。ただし、サービスによって販売手数料や初期費用、登録できる商品の数などが異なるため注意が必要です。
以下に、主要なネットショップに関する情報をまとめてご紹介します。
主なネットショップの比較表
主なネットショップについて、販売手数料や初期費用などの違いを表にまとめました。ネットショップ作成サービスの利用をご検討中の方は是非参考にしてください。
サービス名 | 販売手数料 | 決済手数料 | 初期費用 | 月額費用 | 最低契約期間 | 商品登録数 | アップロード可能なデータ容量 |
BASE | 3% | 3%+40円 | 0円 | 0円 | 1か月 | 無制限 | 非公開 |
STORES | 3.6%~5% | 0円 | 0円 | 0円 | 1か月 | 無制限 | 非公開 |
e-shopsカート | 0円 | 3%~4%前後 | 10,000円 | 2,400円 | 6ヶ月 | 1,000 | 1GB |
MakeShop | 0円 | 3.6%~ | 10,800円 | 10,800円 | 1か月 | 10,000 | 22GB |
カラーミーショップ | 0円 | 4%~5%前後 | 3,240円 | 3,240円 | 3か月 | 無制限 | 5GB |
ネットのショップの始め方
ネットのショップの始め方から、ショップ開設後に売上を立てるまでの流れについて解説します。
ネットショップ運営の基本的な流れは以下の通りです。
- ネットショップを開設する(無料)
- 商品情報をアップする
- 集客する
- 商品発送やリピート促進を行う
それぞれのステップについて、以下に詳しくまとめました。
ネットショップの開設は無料
BASEなどのネットショップ作成サービスを利用する場合、ネットショップの開設が無料で行えます。
有料のショッピングカートシステムでは初期費用や月額費用が発生する場合も多いですが、無料で開設できるサービスを使えば商品が売れるまで費用がかかりません。
無料で開設できるタイプのネットショップ作成サービスの場合、商品が売れた時点で販売手数料が発生するという仕組みです。そのため、初期費用が必要なネットショップ作成サービスよりも気軽に始めることができます。
商品の情報や説明文を記載する
ネットショップの開設を完了した後は、実際に販売する商品の情報をショップ上に記載していきましょう。
ネットショップ作成サービスの管理画面にログインして、所定の方法で商品情報をアップします。
商品情報をアップする際には、販売する商品の写真の他、商品の説明やスペックに関する情報、値段や発送方法の記入が必要です。ネットショップで買い物をする人が疑問に思う点が残らないように、必要な情報は詳しく記載しておくことが大切になります。
また、商品写真や説明文を工夫することで、購入してもらえる確率を高めることが可能です。
魅力的な商品写真や、詳細な説明文を用意しましょう。なお、多くのネットショップ作成サービスでは、アップした商品情報を後から修正することができます。売れ行きが思うように伸びない場合などは、商品写真や説明文の改善が有効です。
広告やネット検索から集客する
ネットショップに商品情報が用意出来たら、アクセスを集めましょう。オンラインの広告の出稿や、ネットの検索エンジンで表示されやすくするなどの施策が必要です。
オンライン広告を使ってショップにアクセスを集める場合には、アクセス数に応じた広告費が発生します。そのため、先行投資できるお金が少ない段階ではオンライン広告を使わず、検索エンジンからアクセスを集める対策が有効です。
GoogleやYahoo!などで検索をした人にあなたのネットショップが表示されるようにする対策は専門用語で「SEO対策」と呼ばれます。ネットで検索をすると複数のサイトが上から順番に並んで表示されますが、この時の表示順位を高めることでアクセス数を増やすことが可能です。
たとえば、ダイエット用のサプリを販売するネットショップを運営する場合なら、「ダイエット サプリ」と検索されたときに上位に表示されるようにサイトを作りこむと、売上アップに繋がります。
商品発送やリピート促進を行う
開設したネットショップにアクセスが集まってくると、商品が売れ始めます。
商品が売れたら、商品発送を行いましょう。自分で作業をする場合には、入力された顧客情報をもとに配送伝票を作成し、商品の発送を行います。
ただし、作業件数が多くなってくると自分1人だけの力で発送業務を回すのが難しくなるため、注意が必要です。
最近では、ネットショップ作成サービスのオプションサービスとして、配送代行をしてくれるケースも増えてきています。自宅から発送作業を行うのが嫌な場合は、最初から配送代行サービスを利用することも可能です。
また、商品発送時にはリピート注文を促すチラシやクーポンを同梱するなど、リピート購入の促進のための施策も欠かせません。これらの作業を行うことで、ネットショップからの売上を拡大していくことが可能です。
ネットショップの仕入れ
ネットショップで販売する商品の仕入れには、複数の方法があります。主な仕入れ先は以下の通りです。
- メーカーや問屋からの仕入れ
- オークションサイトからの仕入れ
- 中古品販売店での仕入れ
メーカーや問屋から仕入れを行う場合、仕入れたい商品を製造している業者とコンタクトを取って仕入れを行います。
ネットで検索してメーカーや問屋を見つけることが可能です。また、物産展や産業フェアなどのイベントに出店している企業と交渉して仕入れを行うこともできます。
オークションサイトからの仕入れを行う場合、主に海外のサイトからの輸入するケースが多いです。特に、ブランド商品などは海外から安く仕入れ国内で高く販売することができるため、差益を稼げるケースが多くなっています。
中古品販売店からも商品を仕入れることができますが、メーカーや問屋からの仕入れと比べるとハードルが高いです。購入できる商品点数が限られることや、利益が上乗せしづらいことなどのデメリットが挙げられます。
なお、自社オリジナルのブランド名およびパッケージの商品をメーカーに製造してもらう「OEM製造」という仕入れ方法も可能です。OEM製造なら、他社が扱っていないオリジナル商品を販売できるため訴求力が高くなります。
ネットショップの運営における注意点
ネットショップの運営には、いくつかの注意点もあります。主な注意点は以下の通りです。
- ネットに関する最低限の知識が必要
- 集客は自力で行う必要がある
- 発送作業の手間を省く工夫が必要
- 仕入れ商品の原価が上がるリスク
- モール型の通販サイトは手数料がかかる
- 決済方法の種類
- 売上が大きくなった場合には確定申告が必要
これらの注意点に気を付けて運営を始めることで、ネットショップで失敗するリスクを出来る限り低くすることができます。各注意点に関して1つずつ確認していきましょう。
ネットに関する知識がある程度必要
ネットショップを開設して稼いでいくためには、ネットに関するある程度の知識が必要になります。
商品画像のアップロードやダウンロード、ショップの開設に必要なメールアドレス登録の手続きなどが出来ないと、ネットショップの運営は難しいです。
一般的な業務レベルで必要になる基本的な作業が出来れば、ネットショップの運営をすることができます。ただし、ネットショップの見た目やレイアウトなどを工夫したい場合などは、WEBサイトの作り方に関する知識があったほうがスムーズです。
また、ネットショップの運営にあたって分からないことや技術的な不明点が出てきた場合に、解決方法をネットで探すリサーチ力も必要となります。
パソコン操作やネットの技術に関して極端に苦手意識をお持ちの方の場合は、まず基本的なスキルやノウハウを身に付けることから学ぶことがおすすめです。
集客は自分でする必要がある
ネットショップ運営の注意点として、集客は自力で行う必要があることが挙げられます。
ネットショップ作成サービスで出来ることは、自分のネットショップをインターネット上に作成することと、アクセスしてきた顧客が商品を購入するためのシステムの利用のみです。ネットショップにアクセスが集める作業はサービスに含まれないためご注意ください。
特に、仕入れをして商品を販売する場合にはこの点に注意が必要です。
せっかく商品を仕入れたにもかかわらず、ネットショップにアクセスが集まらなければ在庫を抱えるのみとなってしまいます。使用期限が限られている健康食品やサプリなどの販売を行う場合は、確実に売れる分量だけ仕入れることが大切です。
アクセス数を増やすための施策を代行してくれるサービスもありますが、コンサルティング料や代行料は安くありません。
ブログやSNSの運営などでアクセスを集め、集客できる見込みが立ってから本格的な仕入れを行うことをおすすめします。
梱包や商品発送作業の手間を出来るだけ省く
商品の梱包作業や発送作業は手間がかかるため、出来る限り効率よく行うことが重要です。
副業でネットショップを運営する場合、自分以外でもできる作業は外注化することがポイントとなります。副業で時間がない中で発送作業が遅れてしまったりすると、クレームの原因となるため要注意です。
なお、梱包作業や発送作業を自宅で出来るのは、商品点数や月々の売上が少ない場合に限ります。
商品ラインナップが増えて来たり、毎月発生する売上が増えて来たりした場合には、自分の力だけで発送を行うのは難しいです。また、商品を保管しておく場所も必要になってきます。
資金面に余裕がある場合は、ネットショップをスタートした段階から商品の発送手続きを代行してもらうのがおすすめです。プロによる梱包作業や発送作業なら迅速で正確に処理してもらうことができます。
仕入れ商品の原価が上がる場合もある
仕入れ商品の原価が上がるリスクにも注意が必要です。
メーカーや問屋、商社から商品を仕入れて販売する場合には、仕入れ商品が値上げになることがあります。仕入れ値が上がるとその分利益を圧迫してしまうため、値上げなどの対応が必要です。
また、商品によってはメーカーでの製造自体が中止になって手に入らなくなってしまうことも少なくありません。その場合は、代替の商品を探すなどの対策が必要です。
自社がメーカーでない形でのネットショップ運営では、どのようなジャンルの商品を扱う場合でも仕入れ元からの影響が避けられません。健康食品やサプリであれば原料の値上がりによるコスト増、化粧品などの場合は包装容器の変更などによるコスト増のリスクがあります。
仕入れ商品の値段や条件が変わった場合でも対応できるように、メインの商品ラインナップは複数持っておくことが大切です。
広告を出す場合は費用対効果に注意
ネットショップにアクセスを集める方法の1つにオンラインの広告が挙げられますが、広告でアクセスを集める場合はお金がかかります。その際、広告の費用対効果には注意が必要です。
広告の費用対効果とは、支払った広告費に対してどれくらいの売上が発生しているかのデータのことを意味しています。より正確に言えば、売上から商品の仕入れ値や送料などのコストを差し引いた利益額と、広告費が釣り合っているかどうかに注意が必要です。
商品販売による利益が、かけた広告費以上の金額になっていなければ、売れば売るほど赤字になってしまいます。
広告を出してアクセスを集める場合には、掛けた広告費に対してどれくらいの利益が発生するかをチェックするようにしましょう。もし、赤字になってしまっている場合は広告施策の改善が必要です。
モール型の通販サイトでは手数料がかかる
楽天市場やAmazonなどの大手ショッピングモール型サイトでは、すでに買い物をしている顧客が沢山いるため集客がしやすいです。しかし、それらのモール型の通販サイトの利用には手数料がかかることにご注意ください。
自分でネットショップを立ち上げて集客を行う場合には、ショッピングカートのシステム利用料やクレジットカードの決済手数料が経費として発生します。モール型の通販サイトに出店する場合には、それに加えてさらに手数料が引かれるため要注意です。
知名度や集客力だけでモール型サイトに出店するのではなく、手数料がかかってもなお利益が残るかどうかをチェックした上で判断するようにしましょう。もし、モール型サイトに出店した場合にかかる手数料が高く利益が残らない場合には、自分のネットショップを立ち上げた方がより多くの利益が稼げます。
用意する決済方法の種類にご注意
ネットショップを運営する際の注意点として、ネットショップ作成サービスによって利用できる決済方法に違いがあることが挙げられます。
ネット通販ではクレジット決済のほかに、代金引換や銀行振り込み、コンビニ後払いなどの決済方法があり、顧客側で好きなものを選ぶことが可能です。対応している決済方法が多いほど、たくさんの人から商品を買ってもらうことができます。
しかし、ネットショップ作成サービスの種類やプラン内容によって、一部の決済方法しか使えないというケースも多いです。また、クレジットカード決済やコンビニ後払いなどの決済方法を利用する場合には、別途利用における審査が必要な場合もあります。
ネットショップ作成サービスを利用して副業を始める場合には、利用するシステムでどのような決済方法が利用できるかを事前にチェックしましょう。
売上が大きくなったら確定申告が必要
ネットショップを副業で行う際の注意点として、売上が大きくなった場合には確定申告が必要なことも挙げられます。
確定申告とは税金の支払いに関係する手続きの1つで、副業による売上金額が年間20万円を超える場合には必ずしなければなりません。
確定申告では、1年間で発生した副業での収益に対して、支払うべき税金の金額を計算して申告します。申告した内容は翌年の3月ごろに納税するという仕組みです。副業で多くの利益が発生しているにもかかわらず確定申告や納税を行わなかった場合には、ペナルティの対象となるためご注意ください。
なお、ネットショップの運営では仕入れや広告費の支払い、商品原価や送料の差し引きなど、複雑な経理業務が発生します。売上が年間20万円を超えそうな見込みが立った時点で、税理士による記帳代行サービスなどを検討するのがおすすめです。
【関連記事】副業の確定申告はどのような条件から必要?
【関連記事】ふるさと納税で副業の確定申告を不要にする仕組みと方法
ネットショップで売上をアップするポイント
ネットショップの開設後、売上をアップしてより多くの副業収入を得るためのポイントについて解説します。売上アップの主なポイントは以下の通りです。
- 需要の高い商品を売る
- アクセス数を増やす
- リピート購入や定期購入の促進
- 商品ラインナップを増やす
- 他のネットショップと差別化する
- リサーチと改善を繰り返す
これらのポイントを踏まえてネットショップを運営することで、売上を継続的に高められます。各ポイントについて詳しく確認していきましょう。
需要の高い商品を売る
ネットショップの売上を上げるための重要ポイントとして、需要の高い商品を売ることが挙げられます。
需要の高い商品とは、言い換えれば売れ行きの良い商品ということです。
流行の商品や、強く解決したい悩みに関する商品ほど需要が高くなっています。たとえば、ダイエット関連商品や見た目に関するコンプレックスを解消するための商品などは、季節問わず需要が高いです。
需要のない商品ジャンルを選んでしまうと、どんなにいい商品であったとしても売上をアップすることができません。特に、悩みの弱いジャンルで知名度が低い商品などは売るのが難しいため注意しましょう。
需要の高い商品を見つけるためには、ネットショップ作成サービスが毎年行っているショップごとの売上ランキングの上位サイトを確認することや、Amazonや楽天市場などの大型サイトで売れ筋のジャンルを見ることがおすすめです。
アクセス数増やす
ネットショップで売上を上げるために必要なこととして、アクセス数のアップは外せません。
ネットショップの売上は、アクセス数が増えることによって増加します。
アクセス数を増やすためには、検索エンジンの上位に表示されるようにネットショップのコンテンツを磨いていくことが大切です。
あなたが販売する商品を探している人がどのようなキーワードでネット検索をしているかを考え、そのキーワードで検索した時に上位表示されるようにしましょう。
検索エンジンの上位にネットショップのページを表示させるためには、ある程度の時間がかかります。また、狙っている検索キーワードの文字を含むページをたくさん作っていくことが大切です。WEBページを継続的に増やしていくことで、より多くのアクセスを集められるようになります。
リピート購入や定期購入を促進する
リピート購入や定期購入を促進することは、ネットショップにおける売上アップの重要ポイントです。
ネットショップでは、初めて商品を買ってくれた顧客を「新規客」、2回以上商品を買ってくれた顧客を「リピート客」や「既存客」と呼んで区別します。
あなたのネットショップのファンになった人が、2回、3回と繰り返し商品を買ってくれるようになれば、継続的な売上アップが可能です。
また、ネットショップ作成サービスの機能によっては、一定の期間ごとに定期購入するような設定もできます。1か月ごとや2か月ごとなど、一定のサイクルで商品を自動的に購入してもらえるようになれば、毎月安定した売上を得ることが可能です。
リピート購入を促すためにチラシやメール、はがきなどでコンタクトを取ることや、定期購入できる商品を用意しておくことをおすすめします。
関連する商品ラインナップを増やす
商品ラインナップを増やしていくことは、ネットショップによる副業の売上を高めるために重要です。
商品が1つしかない場合、売上アップをするためにはリピート購入が必須となります。しかし、関連する商品ラインナップが複数用意されている場合は、商品を買ってもらえるチャンスを高めることが可能です。
たとえば、ダイエットに関連する美容器具を販売しているとしましょう。この場合、美容器具に加えてさらにスリムになるための健康食品などのラインナップを増やすことで、売上アップが見込めます。
このように、顧客の悩みを解決する商品を複数用意しておくことは、ネットショップの売上アップに有効です。
副業でネットショップを運営する方は、メインの商品がある程度売れてきた段階で、商品ラインナップを徐々に増やしていくことをおすすめします。
他のネットショップと差別化する
副業のネットショップでより多くの売上を立てたい場合、他のネットショップとの差別化は重要なポイントです。
他のネットショップと全く同じ商品を販売しているだけでは、最終的に安売り合戦になってしまうため利益を作るのが難しくなります。
他のネットショップと差別化を行うためには、自分のところでしか受けられない保証や特典を付けるなどの施策が重要です。他店で買うのと比べた場合のメリットが訴求できれば、あなたのネットショップで商品を買ってもらえる確率が高くなります。
また、OEM製造で自社だけのオリジナル商品を作ることも、差別化に有効です。自社ブランドの商品なら他店で買うことができないため、顧客の囲い込みができます。
副業でネットショップを運営する場合でも、本業でネットショップをしているお店との差別化は必須です。商品を購入する側から見て、あなたのネットショップを利用するメリットを打ち出すようにしましょう。
リサーチと改善を繰り返す
副業でネットショップの売上をアップするためには、リサーチと改善の繰り返しが大切です。
競合他社の値付けや売れ筋商品のリサーチ、自分の運営するネットショップに集まっているアクセスや売上などのリサーチを行い、問題点があれば改善を行いましょう。
ネットショップの運営では、アクセス数や売上などの数値がすべてデータとして管理できます。そのため、他のビジネスと比較して収益性を高めるためのリサーチがしやすいのが特徴です。
ネットショップ作成サービス上でもこれらのデータ分析のためのツールが用意されている場合が多いため、ネットショップ運営に取り組む方は定期的なリサーチをもとに売上の改善に取り組みましょう。
ネットショップを副業でするなら何を売るか?
ネットショップを副業でする場合、需要の高い売れ筋商品を仕入れることが大切です。
需要の高い商品はそうでない商品と比べて市場規模が大きいため、副業で取り組む方でも売上が立てやすくなっています。
ネットショップでは様々な商品が販売されていますが、売れやすいものは以下の条件を満たしている場合が多いです。
- 悩みやトラブルを解決してくれる商品
- 流行の商品や話題の商品
- 他店にないオリジナル商品
以下では、ネットショップを副業で運営する場合のおすすめ商品について詳しく解説します。
ネットショップでよく売れるものと売れているもの
ネットショップでよく売れる商品の条件として、悩みやトラブルを解決してくれる商品が挙げられます。特に、ダイエットや筋トレ、ムダ毛のお手入れなど、見た目のコンプレックスに関する商品は昔から需要が高いです。
見た目のコンプレックスに関する商品以外には、あると便利なお役立ちグッズなどがあります。
流行の商品や話題の商品も、ネットショップの副業で売れやすいカテゴリの1つです。
芸能人が愛用していることで注目された商品や、テレビコマーシャルで放送されているような商品は売れ筋となります。ただし、流行の商品の場合ブームを常に追いかける必要があるため、初心者の方は注意が必要です。
他店にないオリジナル商品は、副業でネットショップを運営する方でも販売しやすくなっています。
自作のアクセサリーなどは、他のお店では手に入らないオリジナルグッズを探している人に人気です。個性的なハンドメイド商品はファンが付きやすいため、ハンドメイド商品を作れる方の副業としておすすめします。
ネットショップの成功事例
ネットショップ作成サイトを使った成功事例をご紹介します。
- 変わったデザインの醤油皿(https://redestu.buyshop.jp/)
「Re’De’Stu」という醤油皿販売サイトでは、変わったデザインの醤油皿の販売で人気となっています。
お皿の表面に凹凸によるデザインが書かれていて、醤油を入れると様々な絵柄が浮かび上がるという商品です。
絵柄は富士山や厳島神社の鳥居などの風景を始め、かわいい猫や子犬などのデザインがあります。見たことの無いような変わった商品のため、サプライズギフトとして贈り物に選ぶ方も多いです。
- 自作のハンドメイドグッズ(https://shop.naotooga.com/)
「naoto oga」さんのネットショップでは、自作の様々なハンドメイドグッズが販売されています。アクセサリーから小さなぬいぐるみなど、個性的なキャラクターグッズが販売されているのが特徴です。
イラストや小物づくりなどを得意としている方は、このような形でハンドメイドグッズを販売することもできます。
ネットショップを選ぶ際のポイント
副業でネットショップを運営する場合、どのネットショップ作成サービスを選ぶかによって収益性が変わるため注意が必要です。ネットショップ作成サービスを選ぶ際の主なポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- サービスの使いやすさ
- 利用コストの安さ
- 最低契約期間
各ポイントについて、以下に詳しく解説しました。ネットショップ選びの際の参考にしてください。
使いやすさ
ネットショップ作成サービスを選ぶ際の1つ目のポイントとして、使いやすさがあります。
ネットショップを作るには商品データの登録や画像のアップロード、デザインの変更などの作業が必要です。この時、操作性が低いネットショップ作成サービスを選んでしまうと、思った通りのサイトが作成できないリスクがあります。
初心者向けのネットショップ作成サービスの場合、初めての人でも使いやすくなっているところが多いです。シンプルな操作で自分が好きな見た目のショップが作れるサービスをおすすめします。
また、見た目だけでなく、商品が売れた時の手続きや在庫管理、独自ドメインを使えるかどうかといった点も、使いやすさを決める要素です。
利用コストの安さ
利用コストの安さも、副業で運営するネットショップ作成サービスを選ぶ際のポイントとなります。
ネットショップ作成サービスの利用時に発生する主なコストは以下の通りです。
- ショップ開設時の初期費用
- ショップ運営にかかる月額費用
- 商品が売れた時の販売手数料(クレジットカード決済手数料を含む)
ネットショップを開設する時に初期費用が掛かるサービスと、無料でショップ開設ができるサービスがあります。また、ショップ運営を継続する際に月額費用が毎月発生するタイプのサービスと、月額費用が無料のサービスがあり、副業の方には初期費用や月額費用が無料のタイプがおすすめです。
初期費用や月額費用が無料のサービスでは、商品が売れた時にだけ発生する販売手数料が設定されています。
売上の数パーセントが販売手数料となるため、商品が売れない限り利用料がかからないことがメリットです。
クレジットカードによる決済手数料は、販売手数料とは別に追加でかかります。クレジットカード決済の手数料の設定はサービスによって異なるため、できるだけ安いサービスがおすすめです。
最低契約期間
ネットショップ作成サービスでは、サービス利用の最低契約期間が決められています。
副業でネットショップを運営する方の場合は、最低契約期間が短いサービスがおすすめです。
月額利用料がかかるタイプで、最低契約期間が3か月や6ヶ月などのサービスでは、売上が少なかった場合に損をしてしまいます。特に、副業でネットショップを始める方の場合は、出費のリスクを最小限に抑えるために、最低契約期間が1か月以内のサービスがおすすめです。
ネットショップのおすすめ人気ランキング
副業でネットショップを運営する方におすすめのサービスについて、人気度の高い順に3つご紹介します。初心者でも使いやすく、費用や契約期間が副業に向いているネットショップ作成サービスを選びました。
1位 BASE
副業におすすめのネットショップ作成サービスランキングの1位として、「BASE(ベース)」を紹介します。
BASEは無料でネットショップ開設ができ、初期費用や月額利用料がかからないことが特徴です。手数料は商品が売れた時にのみ発生します。
また、作成できるネットショップの見た目や管理画面の操作がシンプルで洗練されていることも、人気の理由です。さらに、イラストやデザインをアップするだけでオリジナルのTシャツやスマホケースなどを販売できることから、副業でも簡単にネットショップを始められます。
2位 STORES
副業におすすめのネットショップ作成サービスランキングの2位として、「STORES(ストアーズ)」をご紹介します。STORESも無料でネットショップの開設ができ、売上が発生した際の決済手数料以外の固定費は不要です。
STORESではBASEのようなオリジナルグッズ製作サービスはありませんが、決済手数料の安さが魅力となっています。出来るだけ費用を抑えてネットショップの副業を始めたい方にはSTORESがおすすめです。
3位 MakeShop
副業におすすめのネットショップ作成サービスランキングの3位として、「MakeShop(メイクショップ)」をご紹介します。
MakeShopは初期費用や月額利用料がかかるタイプのサービスですが、7年連続で「日本で1番売れているネットショップ構築サービス」です。ショップ作成機能や販売管理のシステムが優れていることが特徴となっています。
副業からネットショップを始めて、売上が上がったら独立したいとお考えの方の場合、高機能なMakeShopがおすすめです。MakeShopなら扱う商品点数や売上規模が大きくなってきた場合でも柔軟に対応することができます。
ネットショップの運営が軌道に乗れば、本業以外の収入が得られるようになります。今回ご紹介した情報やランキングを参考に、ぜひネットショップの副業に取り組んでください。
副業部の特集ページ
【ランキング選定基準について】 上記の副業向けサイトは全て副業部がリサーチ集計した内容になります。実際にサービス利用したうえで収入金額やその評価を公開しており、検証結果としてランキング別に紹介しております。⇒詳細こちら |